仮想通貨で別荘だって買えた!?インドネシア・バリ島の仮想通貨事情だにゃ!
インドネシア・バリ島に「自分探しの旅」に出て、帰ってきたばかりの人間の友達に聞いたんだが、バリ島ではかつては別荘も仮想通貨で買えたそうだにゃ!でもいまではなぜか、仮想通貨は規制されとる。
下の話は彼女が書いたバリ島の話じゃ!
インドネシアのバリ島は、日本からわりと遠い(直行で8時間くらい)ですが、ホテルが安くていいところが多いのと、食べ物が美味しいんですよ。
食べ物に関しては好き嫌いもあると思いますが、辛いものばかりではなく、中華っぽいのもあるので、日本人にも馴染みやすいと思います。
宿泊に関しては、コテージなどでプライベートのプールがあるところでも安く泊まれるところも多いので、子供さん連れにもおすすめしますよ。
なんせ、バリ島では、「別荘も仮想通貨で買える」と言われているんです。主要ホテルでも仮想通貨が使えるようになってきているそうだし。これはちょっと調査してみないと、ということで鼻息も粗く成田に向かいました。
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まさかの機材トラブルに見舞われた!
成田-デンパサール(バリ島)の直行フライトは前回の香港旅行と同じで朝早かったので、成田に前泊することにしました。
第一ターミナル近くの「成田エアポートレストハウス」。古いけれど清潔でナイスなホテルです。部屋は広く、夜は滑走路で飛行機が飛び立つのが見えます。また、朝早くから、無料の空港シャトルバスがあるのがいいですね。
私は、朝5時半のシャトルバスで空港へ。空港までは5分もかからないくらいです。すでに空港内では海外に出国する人でいっぱいでした。しかし難なく出国審査を済ませ、ゲートに到着。定刻よりも早く機内に入ることが出来ました。
搭乗者が少ないせいか、予定よりもちょっと早く搭乗可能に。機内に入ってみると珍しく、席がガラガラ。この外国人観光客も多い昨今なのに、何故?と、一抹の不安を覚えたのは言うまでもありません。
定刻に飛行機はすでに動き出し、着々と滑走路へ向かっているかのようでした。しかし、ある一定時間が経つとぴったりと動かなくなりました。
窓の外を見ると滑走路からは遠く、なにやら駐機場のようなところに止まっています。先程の一抹の不安は的中しました。
ほどなく機長からのアナウンスがあり、「今日はこの飛行機は飛びませんので、次のジャカルタ行きに乗ってください」とのことでした。折角乗ったというのに、再びタラップで飛行機を降ろされ、バスで次の飛行機まで移動しました。
海外旅行、特にLCCではこうした予期せぬトラブルがつきものだと言いますが、幸運にも私はすでに数回LCCに乗っているにもかかわらず、はじめての体験でした。
先程のガラガラ具合とは打って変わって、ジャカルタ行きはもともとの予約も多かったせいか、私たちバリ島行き組が乗り込むとぎっしり満員状態。この状態で再び8時間の旅がはじまりました。
私の隣の席には英語がすごくうまいドイツ人女性がいて、フレンドリーな笑顔で話しかけてきます。
なんでももう6週間もアジアを旅して回っているのだとか。バリではバリが舞台の映画『食べて、祈って、恋をして』ゆかりのジュリア・ロバーツが泊まっていた宿に滞在するのだそう。
なお、このエア・アジアですが、すでに機内食販売などを仮想通貨Big Coin で行っているんですよ!でも肝心のBig Coinのウォレット「Big pay」は日本在住では使えないようなのです。
ようやくジャカルタ到着!
すでに夜22時過ぎ、飛行機はようやくジャカルタに到着。ねっとりとした南国の空気がジャケットとTシャツの間に入り込んできます。ちゃんとしたアナウンスもないまま、どうやらバスに乗せられるよう。
バスはアスファルトの道を通っていましたが、やがて街灯もない真っ暗な道を通り、ホテルらしきところへ到着。どうやら本日はここで宿泊のようです。
周りには私と同じような不運な日本人が沢山いるとは言え、外国で知らないところに連れて行かれるというのは、こんなにも恐いものなのか、ということを知りました。
その日はただ部屋で寝るだけだったので、部屋やホテルの様子を見る余裕もなかったのですが、あくる朝になってみると、リゾートホテルのようでなかなかいいホテル だということがわかりました。
ジャカルタ郊外に位置していますが、空港からはわりと近くにあるようで、トランジットなどの客を受け入れているホテルのようです。朝食はなんと朝4時から実施しているのが驚きでした。
チェックインの時にはあくる朝のフライトのことは何も知らされず、分かり次第、部屋に知らせに来るということでしたが、それもなかったので、私をはじめ、不安な一夜を過ごした日本人乗客たち。ふとメールを見ると、航空会社から、翌日のバリ島行きのフライトナンバーを書いたメールが来ていました。
なんと、新たに予約してくれたらしいバリ島行きのフライト時間は明くる日の午後7時。朝になってもメールに気づいていない人もいたので教えてあげました。
海外で知らない土地に降ろされた不安からでしょうか?知らない日本人同士にも関わらず情報交換を盛んにするようになり、ものすごく一体感が生まれていました。
しかし、明くる日、つまりバリに到着する予定だった日の次の日にオプショナルツアーを入れていた人も多く、キャンセル対応に追われていました。
降って湧いたジャカルタ滞在を満喫!
インドネシア・スマトラ島北部にあるジャカルタは、インドネシアの首都です。インドネシア国内はもとより、海外からも若者を中心にして出稼ぎ労働者が数多いところです。ジャカルタからバリ島までは飛行機で2時間の距離があります。
同じインドネシアと言えども、ジャカルタはバリ・ヒンドゥー教を信仰しているバリ島とは雰囲気もガラッと違い、バリバリにイスラム教を信仰している都市です。
このホテルは郊外にあるので聞けませんでしたが、都市部だと夕方には「石焼きイモ~~♪」調メロディーに乗って、コーランの調べが流れてくるそうです。ホテルの部屋にもメッカの方向を指す矢印が記してありました。
誰に言われるでもなく、ただメールにあったフライト時間を信じて、とにかくチェックアウト時間までは部屋にいようと思いました。
そして、チェックアウト後はシャトルバスで空港に行き、なんとか時間をつぶそうと考えていましたが、なぜか午後5時まで部屋を使ってもいい ということになりました。
これは急展開です。思いがけずに舞い降りたジャカルタの休日。今後もバリ島行きの直行便を使った時に、こんなトラブルでもないとジャカルタで一泊することもないと思ったので、ジャカルタでの休日をエンジョイすることにしました。
このリゾートぽいホテルにはラッキーなことにエステサロンがあったので、そこでチベット式足スチームを受けたり、広いプールとジャグジーに入ったり、ホテル内のこじゃれたカフェで思いがけずインドネシア名産パンダン・プリンとルアック・コーヒー を楽しむことができました。
ルアック・コーヒーとは「世界一高いコーヒー」として有名で、映画『最高の人生の見つけ方』で、劇中、大金持ちのジャック・ニコルソンも愛飲しているコーヒーなのです。
インドネシアに生息するジャコウネコがエサとして食べた、未消化のまま排泄されたコーヒー豆を集めて高温焙煎したもので、ジャコウネコの消化酵素でコーヒー豆が、いい具合にまろやかになるそう。
東京ならホテルニューオータニで1杯5,000円で売られているコーヒーがここではなんと550円ほどで飲めるとあって、ついトライしてしまいました。味は少し思ったのと違ったけど、身体にスーッと入る感じ。エグみがない美味しいコーヒーでした。
そんなこんなで思いがけずジャカルタでのリゾートを満喫してしまった私ですが、後ろ髪を引かれる思いで、ジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港へ向かう時間がやってきました。
あとになって、バリ島便に乗っていた外国人の中には、航空会社側と交渉してもっと早い便に乗せてもらった人や、なんとか空いている便に潜り込んだ日本人もいると聞きました。
私はというと、交渉するなんて頭もなく、すっかりジャカルタでのリゾートを楽しんでしまいました。
ホテルから空港への道はとてものどかで、私が描いていた東南アジアの風景がそのまま広がっていました。
いまでは日本の田舎でも見なくなった「天秤を担いだ人」がいたり、「二槽式洗濯機」が普通にある感じ です。ジャカルタはインドネシアの首都なのですが、ある意味、バリ島の方が観光化されて都会だと感じました。
こんな場所にスパやプールを備えた先進的リゾートとも言えるホテルがあったのも不思議ですね。
バリ島・ングラ・ライ国際空港に到着!
こうして夜10時過ぎ、バリ島のングラ・ライ国際空港に到着しました。成田での前泊を入れると丸3日かかって到着したわけです。
到着したのはいいですが、空港からホテルまで、どうやって行くか、という新たな問題が浮上してきました。ホテルの送迎はこの時間では来てくれません。
また、私にとっては3年ぶりのバリ島で、しかも新しく出来た空港の国内線で来ているので、まったく以前と様子が違います。この時間でもタクシーの客引きがいるけど、果たして乗ってもいいものかどうか、不安です。
途方に暮れて困っていると、飛行機に同乗していた日本人女性の知り合いのバリ人が助けてくれました。そのタクシーの客引きの若者が、怪しい白タクでないとわかり、その人のタクシーに乗ることに。本当に助かりました。
その日本人女性はエステシャンで、1週間のエステの修行に来ているそうです。知り合いのバリ人というのは、エステの先生なのでした。
売出しエリアのホテルに到着!
ホテルはバリ島でも新しく売出し中のチャングーというエリアにあり、空港からは1時間の距離です。
かつてはサーファーが集まるのはクタという地区でしたが、今は遊ぶところも、しゃれたレストランやカフェもあるこのチャングーに移っているそうです。俗に言う「HOT」な場所 です。
アスファルトの道路から真っ暗な道なき道を通り、ようやくホテルに到着しました。
ホテルの前では、夜中の12時だというのに、大音響で音楽が流されており、人がたむろしていました。結局その大音響が鳴り止んだのは夜中の2時。これで宿泊客から苦情が出ないのだろうか、と思うほどの音響です。
あくる朝、そのホテルの前の店を見るとディスコだと思っていたのが、ただの「よろず屋」 だということがわかりました。よろず屋の店先に椅子とテーブルを出し、夜な夜な人が集まっている様子なのです。
その真ん前の部屋をあてがわれたのは運のつきでした。しかしもともと、懸賞で当たった宿泊なので文句は言えません。
久しぶりのバリ島なので、なんだか感覚を取り戻すことができず、どこに行くべきなのかが、わかりませんでした。とりあえず目的のひとつであるエステに行くことに。
バリ島にはヒンドゥ教の影響からかマンディー(水浴び)の習慣があり、無数のエステやスパがあるのです。お風呂好きという性質もあってか、とくに女性を中心として、バリ島を訪れる日本人にもとても人気があります。
ほんとうに現在では、星の数ほどのエステやスパがあり、その中からひとつを選ぶのに苦労するのですが、とりわけ日本人経営の「フランジパニ」というエステは清潔感があって、安心できます。
以前に来たことがあるこのエステですが、以前と違うのは、日本人が沢山お金を落としてくれてたっぷり儲かったからなのか、「アクアメディカル」という別館を増設したことです。
なにやら身体に効きそうな水流を使ったエステを実施しているので受けてみることにしました。
施術は5時間のコースになっており、アーユルヴェーダで使われるシロダーラや薬効フットマッサージ、バリ島独特のヘッドマッサージであるクリームバスなどとこの水流エステがセットになっています。
水着で水瓶を持ったバリ島の石像が3体立ったプールに入りました。言われるままに、プールの中の小径を進んでいくと、両側から出ているジェット水流が、身体をマッサージしてくれます。
低い位置からはじまり、進んで行くほどに中、高の位置からも水流が出て、最高に気持ちがいいです。これが血行や新陳代謝を良くしてくれるんだそう。
そして最後に予期せぬタイミングで、石像が持っている水瓶の中から「ブシャーーー!!」っと強烈な水流が私をめがけて放出されました。
これには、さすがに私も思わずバランスを崩しプールにつんのめりそうになりました。これはいわば「打たせ湯」感覚ですね。強烈度合いがすごかったですが、肩がとても気持ち良かったです。
その後、額にごま油を垂らして精神を落ち着ける「シロダーラ」と、バリ島ならではの頭と肩、腕のマッサージ「クリームバス」を堪能し、あっという間に5時間が終了 しました。
これぞ海外旅行の醍醐味。特にバリ島はグレードの高いエステが格安で受けられるのでおすすめです。
送迎付きなので、車の中でバリ人の男性といろいろな話をしました。このごろ全然バリ島には雨が降らないこと。2018年秋の金融系のサミットに向けて、道路を急ピッチで作っていることなど最近のバリ島事情を教えてくれました。
そして、他のバリ男性と同じように、この男性も日本の歴代総理大臣の名前を言って見せてくれました。
いまでは中国に観光客数では大きく差をつけられているとは言え、かつてはバリの人にとって一番の顧客だった日本人はいまでもバリの人にとって大切なお客様です。
ほんの数年まで、日本人観光客がバリ島の人にとって一番の顧客だったせいもあるのか、バリの人の中には日本語がしゃべれる人も多く、日本の歴代総理大臣の名前を言っては、日本人にウケている強者も多く見られます。
しかもこの人は、現在の「安倍」から逆向きに日本の総理大臣の名前を言うというレベルの高さ! 逆向きはおろか、一つ前の総理大臣の名前も言えない日本人が多いであろうというのに、日本人の心を掴むため、大変な努力をされたに違いありません。
帰りの車の中でふと思い出した「バリ島の仮想通貨事情」。すっかりエステに夢中になり、いい気分でいましたが、もうひとつの目的を思い出しました。
「そうだ。仮想通貨事情を調べないと!」
なんでも送迎のお兄さんによると、バリ島には仮想通貨のATMがあるそうです。それもバリ島に飛行機でくるなら必ずといって通る、サンセット通りからバリ島の一大繁華街スミニャックへ抜けるダブルシックス通りにあるそう。
招き猫がビットコインを抱えている看板が目印だそうです。
今回は、残念ながらそこへ行くことは叶いませんでしたが、行った人によるとなんと引き出しをするだけのATMではなく、「リアル取引所」の役割も兼ねているのだとか。画面には「本日のレート」もあり、10円から、しかも10秒で買えるのだとか!
すでに仮想通貨の口座を持っている人は、このATMと自分の持っている取引所とを接続する方法で引き出しもできるそうです。
バリ島の仮想通貨事情は?
こうしてバリ島での仮想通貨有力情報をゲットしながら、みすみすレポートしてこなかった私です。カッコよく言うと、バリ島はデジタルを忘れさせてくれます。
なんだかとてもアナログが心地よく、デジタルなんてどうでもよくなってしまうのです。ですから、理想を言えば年に1度は「デジタル・デトックス」目的でバリ島を訪れてみたいところです。
この「リアル取引所ATM」はインドネシア国内にある3台のATMのうちの1台だそうで、もう1台はバリ島ウブドにあるそうです。
ちなみに3台のうち1台があるジャカルタでは、なぜかホームセンターの中のホース売り場の一角にあるんだそう!
この3台の仮想通貨ビットコインATMはもちろんインドネシア通貨ルピア建てで引き出すことができますが、なにぶん手数料は割高だそう。
インドネシア人の銀行口座所有率は3割!
日本では銀行口座を持っていない人はまずいませんが、 インドネシア人の銀行口座所有率はなんと3割!
そのため、銀行を通さないでもビットコインが買える「リアル取引所ATM」が出来たのかも知れません。
しかし今の所、一部のモノ好きな好奇心旺盛なインドネシア人が利用するだけで、あとは外国人の利用のみ。取引所にしても、手数料収入を回収するには、だいぶ時間がかかりそうです。
語弊を恐れずに言うと、何が何でも手数料で儲けてやろうという日本の取引所とは違い、「そのうち回収できるだろう」というユルい感じがいいですね。
また、13000以上の島を抱えた世界最大の島国であるインドネシアでは、若者は出稼ぎで首都のジャカルタに集まり、稼いだお金を実家に送金します。
銀行口座を所有していないとなると、稼いだお金をどうやって実家に送金する?という問題も起こります。
また、その問題だけではなく、不正業者もいて、送金したお金を横領するという問題も発生しているようです。日本ではまず考えられない「金融業者の不正」 という問題も日常的にあったようです。
こうした問題をうけて、仮想通貨ビットコインのATMなら、銀行口座がなくても口座が作れるし、送金手数料も安いし、いいんじゃない?という思いもあって、ATMを設置することに至ったとも考えられますね。
また、受取先はビットコインを送金してもらってもどうやって換金する?という素朴な疑問もありますが、それも徐々に解決していくのを、いまは期待するばかりです。
夢と消えた?!「ビットコイン・アイランド計画」
では、ビットコインがようやく世の中に浸透しはじめた頃に聞いた、バリ島の「ビットコイン・アイランド計画」とは何でしょうか?
これは2014年頃に、世界でも指折りのリゾート地であるバリ島に就航するエアアジア、シティリンク、ライオンエアなどの航空会社や、5つ星ホテル、スパ、コンビニや観光地での支払いに至るまで、仮想通貨ビットコインが使えるようにし、バリ島を一大ビットコイン・アイランドにしてしまおうという計画が持ち上がり、実際に大手ホテルも参入に乗り気だったようです。
また、バリ島の不動産業者までもこの計画に賛同し、一時はバリ島にある別荘もビットコインで買えるようになっていたようです。
インドネシア国内でもちょうどその頃は株式取引よりも仮想通貨の取引が人気になっていた頃で、島全体を挙げて「これからは、仮想通貨が来るぞー!」と盛り上がりを見せていたようです。
もともとビットコインをはじめとした仮想通貨が盛り上がりを見せる原因となったのは、2010年のユーロ危機 でした。
財政難に陥った国の通貨が信用できないとして人々が仮想通貨に参入し、東南アジアでもシンガポールをはじめとして、クレジットカードや銀行口座を持てない若者が中心となって、他の金融サービスより審査が緩い仮想通貨の口座を開設する人が増えました。
しかし運悪く2014年にはサイバー攻撃によるマウントゴックスの事件が起こり、麻薬などの不正取引、またマネーロンダリング(資金洗浄)の利用される疑いもあると判断され、インドネシア中央銀行はビットコインをはじめとする仮想通貨の規制をはじめました。
しかし2014年の設立にもかかわらず、114万人の会員がいる取引所「ビットコイン・インドネシア(Bitcoin.co.id)」の会員は、インドネシア中央銀行の規制をものともせず取引を続けており、実際普通に取引されている状態ですが、あまりおおっぴらには取引ができない雰囲気があります。
それにも関わらず、実はインドネシアには、Bitcoin.co.idでしか買えない、インドネシア発の仮想通貨TOKENOMYというコインもあり、今後の値上がりが期待されています。
バリ島の「ビットコイン・アイランド」計画、復活はあるのか?
インドネシア以外の海外に目を向けてみると、中国では仮想通貨がシャットアウトされ、いまだに復活を果たしていません。
また、韓国などでは、いったんは禁止するとされながら、また復活した例もあります。仮想通貨の取引は「禁止されたわけではない」とは言われていますが、果たしてインドネシア、そしてバリ島ではどちらに転ぶのか、楽しみですね。
というか、このままjインドネシア中央銀行によって 規制されたままだとあまりに悲しいです。
別荘が仮想通貨で買えるという例は極端にしても、世界各地から観光客が集まるビーチリゾートだからこそ、バリ島で仮想通貨が普通に使えるようになってほしいのは、私だけではないと思います。
また、10,000以上の島を抱える世界一の島国であるインドネシアの出稼ぎの若者が割安な手数料で実家に送金できるシステムが早く合法的に整うといいですね。
同様な送金システムに関するプロジェクトを掲げているコインには、フィリピンの「ノアコイン」がありますが、一部の悪意のある人のマネーロンダリングや詐欺を心配するよりも、送金が安くできたり、両替をしなくても買い物ができるなど多くの人の「利便性」に、インドネシア政府はもっと耳を傾けて欲しいと思います。
そして再びバリ島に乗り入れる航空会社をはじめ、5つ星をはじめ多くのホテルや観光地、レジャー施設、コンビニなどで「普通に」仮想通貨が使える日が来ることを願ってやみません。
ホテル最終日を楽しむ
こうして、いつもは精力的に歩き回るウブドやクタの観光地も歩きまわることなく、バリ島でもイケイケの大注目エリア、チャングーにあるオシャレなホテル「アストン・チャングー・バリ」ホテル宿泊も最終日を迎えました。
夜はまた、よろず屋の回りにたむろする若者でうるさいだろうから、せめて 素晴らしいバリ島のサンセットを見ながらディナーを楽しむことにしました。
折しもこのホテルには、ルーフトップ・レストランがあり、サンテラス風のガラス張りのレストランの席からはサンセットを眺めることができるのです。
過去、1週間のバリ旅行で1週間丸々、雨に見舞われた実績のある雨女の私ですが、ジャカルタでがんばった埋め合わせでしょうか。神様は素晴らしいサンセットをプレゼントしてくださいました。
どろどろとまるで海に溶けるように沈んでいく、オレンジ色のバリ島の夕陽。いままでに複数回、バリ島に来ていますが、こんなに素晴らしい夕陽に出会えたのはほんの数回です。
それに嬉しいことにシーフードバーベキューが食べられる日だったので、魚やエビや帆立貝、それにサラダバーとオーストラリアとバリのコラボで生まれた激ウマワインを楽しむことが出来ました。
ホテルなのに、こんなに楽しんでも2400円程度なのです。日本ではホテルは高いという常識ですが、バリ島では以外にホテルの中はリーズナブルなのです。それに交通費もじわじわと高くなっているようなので、下手に出歩かないほうがコスパがいいのかなとも感じました。
またこの日は週に2度のDJが入る日でした。美味しいシーフードと、ワインでほろ酔いしながら、DJのセレクトした音楽を楽しむことができ、最高の夜を過ごしました。
明くる日のフライトは夜中の1時発なので、ゆっくりとすることができました。やっとバリ島を楽しむ余裕が出てきたところなのに、もう帰らなくてはなりません。
帰国の途につく
夜は6時頃にはもう空港へ向かいました。以前、APECがバリ島で行われた時に祭りの準備も返上して急ピッチで建ててから、まだ3年ほどしか経っていない空港で、私にとっては初体験です。
以前の素朴な空港の面影はなく、かつてはバリの土産の定番であった木彫りやお面を売っているようなお土産屋さんなどは皆無 でした。
これも時代の流れなのでしょうか?ブランド物とルアック・コーヒーやバリワインなどの高級品の店ばかりになっていて少し悲しい気持ちになりました。
日本人の7倍もバリ島に来ているのに、街中ではあまり出会わなかった中国人観光客がブランド物やルアック・コーヒーを「爆買い」していました。
勝手に「ゲート予想ゲーム」をして、読みが外れ、ゲートを端から端まで歩く羽目になりましたが、なかなか決まらなかった搭乗ゲートも決まり、ようやく飛行機に乗り込みました。
帰りはちょっと奮発して、プレミアム・フラットベッド、つまりビジネスクラスにしてみました。LCCの飛行機では日によって値段も違いはありますが、安い時ならば30,000円台でビジネスクラスに乗れるのです。しかし、300人余りの座席のうち12席の限定です。乗る日によっては争奪戦になるそうです。
はじめてのプレミアム・フラットベッドは広くて超快適に見えました。しかし私には広すぎて、前に置いている荷物が取れない、無理に上体を前に曲げると身体がつる、などの「不具合」 もありました。
しかし、ミネラルウォーターはいくらでももらえるし、食器はエコノミークラス級ですが、お食事も出してくれるし、まるで「夏用羽根布団」のようなブランケットと枕も貸してもらえるのです。そのサービスは、同じバリ線を飛んでいるガルーダ・インドネシア航空に負けずとも劣らないという声も聞こえました。
座席はシェル式の構造になっているので、フラットにしても後ろの席に影響がありません。しばらくフラットベッドに座った喜びを噛み締めた後、座席をフラットにして休むことにしました。
でも、なんせはじめてのビジネスクラスなので、眠りに付くことができません。でも帰国したらまたべっとりとデジタルな生活になるだろうから、敢えてiPadなどを出すこともせず、仮想通貨のことも忘れて、しばしのアナログ生活を楽しむことにしました。
解禁が待たれる、インドネシア・バリ島の仮想通貨事情
以上、ほとんど「旅行記」と化したインドネシア・バリ島の仮想通貨事情をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
インドネシア・バリ島は2014年頃にいち早く「ビットコイン・アイランド」を目指して、主だった施設で仮想通貨が使える島にしよう!と盛り上がっていたのですが、その後、インドネシア中央銀行により規制が入り、表立っては仮想通貨が使えなくなりました。
しかし、インドネシアの取引所に登録しているユーザーはその規制をものともせず、変わらず仮想通貨を使っているようです。
海外に目を向けてみると、中国のように仮想通貨が全面禁止になった例もあれば、韓国のようにいったんは禁止されたものの、また復活して、普通に使えるようになった国もあります。
他にもマルタ島のように、びしばしビットコイン・キャッシュが使える島があるように、世界中から人が集まるバリ島のようなリゾートアイランドには、いちいち両替しなくても済む仮想通貨が必要だと思います。
また、送金コストが安く、着金が早いという点でも仮想通貨は出稼ぎの若者の味方です。なんとかインドネシアで、仮想通貨の使用が表向きにも解禁となる日が来ることを期待したいですね。